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sugarストーリー


2007年9月12日に茂原市の高師にOPENしたhairmake sugar、スタッフは片岡健太と杉山直美の2名。
2人が出会ったのは原宿の美容室でした。

その後お互いはそれぞれ別の道を選び、片岡はサロンワーク、杉山はヘアメイクの道へ。
それぞれ都内で経験を積み、茂原へ降り立ちます。

もちろん二人とも茂原にお客様はゼロです。
それにも関わらず片岡は広告には頼らないと言い出します。
さすがにOPENしたことは知らせないと逆にお客さまに失礼という杉山の意見により、片岡はしぶしぶシティーライフという地域広告に小さく広告を出します。
普通はどの業態でもOPEN前には十分に宣伝広告をし当面の集客の見込みを立てるもの、地域新聞の隅に出した広告一つでは全く効果は出ませんでした。
もちろん、OPEN初日は通りかかりのお客様が1名来店されただけでした。

客足が伸びないばかりか、その後も片岡は広告は出さないの一点張り、しかもその当初茂原市ではまだ馴染みがなく、理解されにくい、ドライカットという技術にこだわります。その後も高額なシステムトリートメントやヘッドスパ、ビューラータイプのまつ毛パーマとまだまだ田舎では受けの少ないメニューを次々と作り続けます。

スタッフの杉山氏は当初の思い出をこう語ります。
「言ってることもやってることも、今まで勤めてきた会社などのやり方とは全く違いましたし、めちゃくちゃだなと思いましたけど、不思議と不安はありませんでしたね。都内に働いていた時から普通ではない事はわかっていましたし、よくある経営学通りにはやらない人なんだろうなって言うのはOPEN前からうっすら感じていましたからね。」

何故このような事をしたのか?
片岡はのちにこのような事を語っています。 
「広告で値段を操作したり、お客様の心理を煽って集客をするのも一つの手でしょう。何故それをしなかったかと言うと、この小さなお店のままで出来るだけ長く仕事を続けることが当初の目的だったからです。そして集客の基本は「紹介」につきると信じていました。広告に依存してしまうと、根本の大事なことを忘れてしまいますし、資本の大きい企業に広告集客では勝てません。いろんな人から馬鹿にされましたけど、自力で集客ができない人は広告を出して集客してもお客様は増えていかないと思います。集客に一番大事だとされる広告を打つという行為を取り上げられたら、自分は何をするんだろう?何を磨くんだろう?ある種ゲームのように考えていましたね。茂原にまだニーズが無いと分かっているメニューを次々と作ったのも、そのメニューについて茂原で一番長く考え、詳しくなる為です。今ではシュガーの技術を理解してくれて、シュガーのメニューを好んでくれているお客様も増えてきました。山あり谷あり、いや、山無し、谷多めですが、広告はOPEN時に出した一度のみですね、まだ貫いてますよ(笑)」

当初は賛否両論ありましたが、結局、銀行にも友人にも笑われたそのやり方を貫き中です、まだお店は潰れていません。
まだ広告を打つという一手は取り上げられたまま、今日でOPENから15年が経過しました。
明日からまたsugarのストーリーが始まります。

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